小出

-Koide-



魚沼市の代表駅で、かつての住所は駅名の通り「小出町」でした。只見線の起点で、北魚沼の交通の結節点です。
主要駅ですが、市街地は魚野川の対岸にあり、駅前の道路を進んだ先にあります。そのため駅前には
数軒のホテルと店しかなく、市の玄関としては淋しい雰囲気です。というのも、市街地に乗り入れるためには
魚野川を二度渡らねばならず、莫大な費用がかかるから敬遠されたのかもしれません
一方只見線の方は、この先すぐに魚野川を渡り、広神の中心・薮神駅に到着します。
ホームは3面5線と豪勢なもので、駅舎側の1−3番線に上越線が、奥の4・5番線に只見線が乗り入れます。
駅舎はコンクリートですが、かなり古い建築だったそうで、老朽化がしていました。また、CTC化に伴って
当駅は直営駅から業務委託駅に降格しました。そのような背景があってか、2011年になって駅舎が改築され、
旧駅舎の約2/3の大きさに縮小化されました。これまでは唯でさえ数少ない木造駅舎の改築が中心でしたが、
コンクリートの駅舎を建て替えるというのは異例でした。私自身、全く想像もしていませんでした。

1−3番ホームの堀之内寄りに、独特の駅名標があります。かつては只見線や小出前後の上越線の駅に見られた
V字型の駅名標で、地元の名物のイラストが配された観光向けの駅名標です。早くに撤去が進みましたが、
当駅にだけは残存しています。しかし、4・5番ホームにもあった同じ代物は撤去され、狭いホームに
場違いなものが堂々と居座るようになりました。この他に、国鉄タイプも設置されていましたが、
ラインカラー入りの吊り下げに居場所を追われました。交換前は意外とこのタイプを多く見られた
ものですが(巻・東三条・浦佐など)、国鉄民営化から20弱年を経てお役御免となってしまいました。
そして先述の駅舎改築に伴い、1番ホームにLEDが登場しました。大規模交換では前期に対象となったため、
他の上越線の駅共々LEDには換装されませんでした。しかしこうして導入されることに。大規模交換が
終了した今でも、このように改修によって新しい駅名標が現れることがあるのかもしれません。


⇒上越線トップへ戻る
⇒只見線トップへ戻る