尻手

Shitte



国道1号の傍にある駅です。南武支線が分岐し、貨物支線「尻手短絡線」が構内を通過しています。
尻手は横浜市の地名ですが、この辺りは川崎市と横浜市の境界が入り組み、
川崎市に駅舎が設けられている関係で川崎市の駅となっています。
その境界がちょうど1番線への階段辺りにあり、改札内で市境を越えることになります。
一方、駅前の道路をまっすぐ東に進むと、川崎駅の西口に辿り着きます。
線路が線形や土地の関係で遠回りしているため実感は湧きませんが、意外とすぐ近くにあります。
ホーム下の通路など、国鉄時代からの情緒が残るいい雰囲気の駅でしたが、
バリアフリーによってエレベーターが設置され、近代化を果たしました。

駅名標は平仮名主体の吊り下げ設置の他、1番線の矢向寄りにスタンドがありました。
スタンドは国鉄デザインを踏襲したもので、JR化以後の設置と思われます。
2010年の3月中頃になると、平間と共にLEDが登場しました。
平間と違い、従来の吊り下げを置き換える形での普及でしたが、2番線の1つのみが
交換されずに残っていました。その後6月頃に撤去され、下にトタンに覆われた
空間が出来ましたが、そのトタンに仮設の駅名標が貼り付けられました。
旧タイプのデザインで、恐らく駅名標の部分のみを外して代わりにしたのでしょう。
エレベーターが完成した2011年3月、トタンは撤去され、仮設の駅名標も消滅しました。
震災以来、長らく駅名標が点灯せず、せっかくのLEDを持て余していました。しかし、
2013年に入り、年度内初の雪の日に点灯しているのを確認、美しい灯りが戻りました。


撮影:2013/10 消滅した駅名標は2011/3,2010/3


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