こおばんち


高句麗から移ってきた渡来人により開拓された町・日高市。
「高麗川」という川の名前に、その歴史が今も刻まれています。
そんな日高市をふと歩いていると、何やら不思議なものが...
何と駅名標がありました。しかも何の変哲もない道の途中に。
辺りは鉄道から離れた住宅地、当然駅がなければ線路もない、
なのにどうして駅名標があるのでしょう。さらに駅名(?)は
「こおばんち」と書かれていました。「こおばんち」とは...はて。
デザインは伝統的なT矢印を用いたもので、地方の駅で見られる
「国鉄ライク」なものです。隣駅名には「こまがわ」「こま」と
記されていました。いずれも日高市内にある駅で、まだ分からなくは
ないと思います。しかし、「こおばんち」とは一体何なのでしょう
...。立地も、駅名も、不思議が詰まった駅名標です。

○補足
後で調べたところ、この駅名標のすぐ傍に個人経営の鉄道部品を展示する
博物館があり、その宣伝として設けられているようです。訪れた時には
それらしい様子はなく、ごく普通の民家に見えたため、気づきませんでした。
また、この駅名標には「裏」があり、別のデザインが施されています。
それをみると、この駅名標が元々何処にあったのかがわかります。


アクセス:日高市某所


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