原町田


東京都町田市の某所に、何やら錆びついた駅名標があるのを発見しました。
国鉄デザインの古めかしい駅名標には「はらまちだ」という表記が。さらに
隣駅名は「ふちのべ」「なるせ」と、横浜線の駅名が記されていました。
ここは町田市のはずですが、「まちだ」ではなく「はらまちだ」・・・?
さらに町田の隣駅、片方の成瀬は確かにそうですが、もう片方は古淵のはず。
にも関わらず淵野辺というのはどういうことでしょう・・・これは一体。

1980年まで町田駅は「原町田駅」と名乗り、現在よりも成瀬寄りにありました。
しかし小田急の駅との乗り継ぎの利便性を高めるため現在地に移転、同時に
駅名を改称しました。小田急側も元々は「新原町田」と名乗りましたが、国鉄に
先立ち市名の「町田」に改称、国鉄がそれに倣いました。また、隣の古淵駅は
民営化後の1988年に開業し、原町田駅があった頃には設置されていませんでした。
そのために隣駅名は古淵ではなく淵野辺と記されています。

ちなみにこの駅名標、イタズラ防止のためか手に届かないように高く設置されて
います。また、現在の位置に置かれる前は歩道上に設置されていましたが、歩道の
整備に伴って現在地に移動されたそうです。2009年にこの存在を知り、それから
2年後に再び様子を確かめに来ましたが、以前とは何ら変化は見られませんでした。


アクセス:非公開


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