三陸縦貫線の北端を担う、八戸―久慈の路線です。八戸側は「うみねこレール八戸市内線」を
名乗り、その名の通り八戸市内の街中を走ります。途中の本八戸駅が
八戸市の玄関駅で、中心街の最寄り駅です。この区間は1時間に1本程度の本数で、
街中を走るだけあり多めです。一方市内線でない鮫―久慈はほぼ海沿いを走る
ローカル線で、途中に県境があります。全線でキハ40・48が使われる他、
リクライニングを備えた「うみねこ」があります。
種差駅が改称した折りに、初めてラインカラー入りが導入されました。
それからしばらくして線内の約半数の駅にも新たに普及しましたが、
統一はされていません。従来はフォントが手書きの味のある駅名標が
多数派でした。壁の方はそれほど交換されていませんが、数駅に
ラインカラー入りがあり、特に平内には待合室改修の際に新設されました。
盛岡支社としては珍しい標準デザインですが、
後に南側の大船渡線・気仙沼線の方にも導入されました。
2011年3月の大震災により、一部の橋脚が崩壊する被害が現れました。
青森県側は運行を再開しましたが、前述の被害により岩手県側は復旧の見通しがなく、
長期間を要することが発表されました。しかし、山田線などとは異なり、この区間については
撮影を終えており、全駅制覇を脅かすことにはなりませんでした。そうなったのも、前年の
9月に、一挙に撮影を終えると言う荒業が生んだ結果だと思います。あの時努力して
いなかったら、それ以前にその時にここに訪れることがなかったら・・・と考えると
色々なことが頭の中を巡ります。どうあれ、あの時の自分の努力は報われた、
自分は地震に勝ったのだと心の中で思えるようになりました。