寺泊

-Teradomari-


旧寺泊町の駅です。しかし、ここは寺泊の町の外れにあり、「大河津」という別の地区にある駅です。
元々当駅の名前も大河津でしたが、1986年に改称されました。この名を聞いてピンときた方もいるでしょう。
近くにある大河津分水の名の元となった地区です。越後鉄道が開通した当初は港町である寺泊に近いという理由で
「寺泊駅」を名乗りましたが、その2年後(1915年)に長岡鉄道(後の越後交通)が開通し、
寺泊の町へ鉄道が延びたことにより、当駅名を地名を採って「大河津駅」としました。
しかし、1973年に越後交通の大河津―寺泊が廃止になり、2年後に路線そのものが消滅したため、
改めて「寺泊」の玄関の意を込めてその名に改称されました。つまり、現在の寺泊駅は3代目に当たります。
寺泊は佐渡へ行く玄関の一つで、その距離は新潟・直江津に比べて短く、所要時間も最短です。
かつてはカーフェリーによって運行されていましたが、現在は高速船が使われ、1時間5分をもって赤泊港に着きます。

駅名標はスタンドと、壁のものの2種類があります。以前は越後線標準のスタンドのみでした。
最初は交換待ちの際に訪れましたが、駅舎寄りのホームにはスタンドがなく、数分しか停車しなかったため、
壁のものしか撮影できませんでした。まだ駅員もおり、外に出るのも面倒だったので駅舎や風景も収めていませんでした。
しかし、その2ヶ月後に同じ時間に無理やり島式ホームまで走ってスタンドを撮影、取りこぼしをカバーしました。
それでもこの時にも駅舎撮影は叶わず、越後線で唯一未撮影の状態が続いています。
他駅の無機質な新タイプ共々、いずれ余裕が湧いたら撮影しようと思います。


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