新潟支社の駅名標


現在新潟支社のほぼ全ての駅で見られるスタンド型の駅名標です。2007年の秋−冬頃に米坂線の各駅に投入されました。
当時は、まだこの路線でしか見られず、実験的に投入されたのではないかと思われます。豪雪に耐えうる強度と、車内よりの
視認性を向上させた斬新なデザインです。その後、新潟デスティネーション開催に伴い段階的に各路線に広まりました。


上のスタンド型とともに広まった、壁取り付け型の駅名標です。これも新潟支社のほぼ各駅に広まり、それまで壁タイプの
なかった駅に設置されたところも現れました(荻川・長岡など)。当初スタンドの換装のみに留まった米坂線においても、金丸のみが
置換されました(他に下関の国鉄タイプも)。JR東日本はスタンド型の交換には積極的で、壁タイプはそれほど交換していませんでした。
しかしここは律義に、というか徹底的に統一を図りました。さらに、2010年に長野支社から移管された飯山線においても、
「きっちりと」駅名標の換装を実施、ほぼ全てのスタンドを淘汰し、壁タイプに纏めました。しかし写真にあるような
フォルムの駅名標ではなく、この路線独自の素材を使用したものです(当然デザインは現行のタイプです)


やはり同じころに広まったのが、電飾の内蔵されていない、吊り下げの駅名標です。主に目立たない所や
中小規模の駅に設置されており、電気代をカットしています。ただ、荻野は以前も板の駅名標でした
(それも国鉄タイプ)。後期にはLEDと共に供給が相次ぎました。酒田や曽根においては、LEDと混在しています。


羽越本線の庄内側の駅に広まった駅名標です。以前は新潟側同様、国鉄タイプが数多く残っていましたが、
枠を転用してこのタイプに置き換えられました。既に新潟支社には関屋や東新潟に導入された、漢字主体の駅名標が
広まっていたはずですが、敢えて国鉄ライクの駅名標です。枠の色はラインカラーと同じですが、
国鉄タイプの頃からそうだったようです。2009年夏、新潟支社としては最後に交換され、短命に終わりました。


上と共に、羽越本線で見られたスタンドタイプです。漢字主体ですが、ラインカラーが導入されておらず、
ラインカラーの入る部分が空白です。新潟近郊に広まっていた駅名標の羽越版と言えるかもしれませんが、設置例はわずかでした。
上の駅名標には、ラインカラーが枠に塗られているのにこちらにはないのは不思議です。ラインカラーではなかったのでしょうか。


酒田寄りで見られた駅名標です。上の駅名標とデザインが同じですが、こちらにはラインカラーが付いています。
枠も他の支社では見られない独特のものです。酒田のものは屋根の下にあり、しかも通行の妨げになっていたような感じも。
左部分が無表記なのは、陸羽西線の発着ホームであり、本楯には入らないためです(頭端式ホーム)。現在は見られません。


磐越西線における、「SLばんえつ物語」の停車する駅に設けられた駅名標です。当駅名のみが記されており、
「駅」の字が旧字体、右から左に名前を記すという、古き良きデザイン。枠の形も国鉄時代からお馴染みの鳥居型で、
SLとマッチした駅名標です。新潟駅のばん物が停車するホームには、それを意識した装飾が施されていますが、
この駅名標は設置されていません。戸籍上、新潟駅は磐越西線に所属していないからでしょうか。


「きらきらスポット」と呼ばれる駅名標です。「きらきらうえつ」の停車する、羽越本線の各駅に置かれています。
磐越西線にある特殊な駅名標の羽越版とも取れます。律義に白新線の駅には設置していないのは磐西と同様です。
2009年の新潟DCの一環として設置され、大規模交換の中で無機質な駅名標と共に普及しました。


新潟駅周辺の駅に設置された駅名標です。新潟支社において初めて標準となる漢字主体のデザインを取り入れました。
枠を緑色に染め、JR東日本の駅であることを強調しています。設置当時、ラインカラーが明確に定められていなかったせいか、
ラインカラーの部分は白抜きとなっています。このタイプは長野支社にもわずかながら見られます。現在はラインカラーを
有した駅名標が代わりに立っています。春日山に現存していますが、そちらの枠の色は写真にあるものとは違います。


背の高い駅名標です。これらは積雪対策に造られた枠のようで、「雪国仕様」という通称があります。
秋田支社がこれを愛用しており、そちらの方ではお馴染みです。新潟近郊と郊外とでデザインが異なります。
近郊でみられるものは、矢印が緑色であり、JRマークを塗布、JR東日本の駅であることを強調しています。
上の緑枠のスタンドと共に多く設置され、混在していました。郊外で見られるものは矢印が黒色で、JRマークはありません。
また、フォントも異なるものです。共通しているのは、いずれも国鉄タイプのデザインを踏襲していることでしょう。
信越本線の海側には、枠が水色に染まったものがありました。現在は大規模な交換により見られません


国鉄時代から見られる枠をもち、JRマークをもつ駅名標です。
互いにフォントが異なりますが、造られた年による違いかもしれません。


越後線に広まっていた、新しいフォントの駅名標です。弥彦線でも見られ、
枠の色が赤になっていました。弥彦神社を意識したのでしょう。


信越本線で見られた駅名標です。国鉄デザインですが、矢印は緑色の
国鉄ライクなものです。越後線に普及していたものとは異なるフォントでした。


新潟近郊で見られた緑枠の駅名標を、左右に細長くしたものです。違いとしては長さの他、枠が塗装されていない
ことが挙げられます。西新発田に投入されたのが嚆矢で、ホーム移設が行われた2000年のことです。その後、
2005年に内野西が丘が開業しましたが、ここでこの駅名標が再登場しました。フォントが標準デザインとなっており、
ラインカラー(緑色のため、反映されていませんが、空白がありません)が備わりました。枠の色は塗装されておらず、
むしろ初期の方が白に塗装されたのでしょうか。それでも本格的な普及はなく、少数派でしたが、2008年に、
地震で被害を受けた青海川・荒浜に投入されました。しかし、その少し前に米坂線において、現在の標準タイプが
普及していました。青海川・荒浜に普及しなかったのは、まだ、米坂線のものが実験的な投入だったからかもしれません。
これが標準タイプになるかと思いきや、米坂線に設置されたフォルムの方が当選しました。


内野西が丘の開業に伴い交換されて登場した雪国仕様です。前後の内野と越後赤塚に投入されました。
なお赤塚には、西が丘のものを縮めたもの(というより、緑枠と同じ形で、塗装されていないだけ)もありました。
設置からわずか4年後、まとめて現・標準タイプに蹴散らされました。


奇抜な形をした駅名標です。V字に立った2本の棒と、それに取りつけられた2つのプレートからなります。
上には当駅名とイラスト、下には隣駅名が記されています。この駅名標は只見線と、上越線のうち小出近郊に設置されました。
イラストは魚沼地域の様々な名物が描かれていました。せっかくのユニークな駅名標も、新タイプに駆逐され、
小出の上越線ホームにあるものを残して撤去されました。絶滅していないだけましでしょうか。
また、ある駅において、その駅名の記されたプレートが、過去に使われた駅名標などと共に展示されています。


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